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2-28.日本料理
2007 / 03 / 04 ( Sun )
SH28a

さて、我ながら完璧な作戦を練り上げたところでタクシーが新天地に着く。

タクシーを降りると新天地の入り口で、スターバックスがどーんと店を広げている。外のオープンカフェの席でも良かったが、荷物もあって鬱陶しいので室内に入り、壁際の席に荷物を置いて陣取る。コーヒーを飲みながら暫く待っていると彼女が現われた。

例によって店は彼女任せだ。待ち合わせは新天地だったけれども、店はそこから北の方に歩いたところにあるらしい。席を立った俺を見て彼女が声を上げた。荷物に気づいたのだ。

「ホテルが変わったんだけど、チェックインできなかったんだ。夕食食べたらチェックインしに行かなきゃならない」

我ながら実に自然な前ふりだ。彼女は何の疑いも持たずに頷くと、新天地を出て二人で夜道を歩き始めた。

しばらく歩き、おしゃれ居酒屋風の日本料理店に入った。

「私、日本料理が好きなの」

と彼女が言う

「割烹みたいなのが好きなの?」
「あれは駄目、量が少なくて食べた気がしないわ。私が好きなのは寿司とか、刺身とか、そういうの」

席についてメニューを見ながらそんな会話をする。メニューは日本語も書かれているので俺も注文できるけど、彼女がいろいろ注文始めているので任せることにした。

しばらくすると、刺身の盛り合わせが運ばれてきた。

「さ、食べましょ」

と言いながら彼女が取りざらを配置し、醤油を注いでくれる。おっとっと、って、こら!

彼女は醤油をなみなみと注ぎ入れたのだ。醤油ってのはそんなに一杯入れるモンじゃないんだよ!俺は心の中でそう叫んだが、英語でこれをどう表現するか考えているうちに、次の品物が運ばれてきた。

茶碗蒸しだ。

これは締めの一品でしょうが、何で2品目に出て来るんだよ。
と思うんだけど、英語に訳して喋れない。
考えているうちに、刺身を口に運んだ彼女がこちらを見て言う。

「おいしいわよね、ほんとうにあたし、日本料理が好きなの」

これは文化の戦いである。日本人として、これを容認するわけにはいかなかった。
お前は日本料理を全然理解してないよ!それで日本料理好きだなんて言うな!

と、俺は心の中で叫んだ。

すまん。
だって俺、英語不得意なんだもの。

SH28b




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