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2-23.待合わせ
2007 / 03 / 04 ( Sun )
SH23

約束の6時を待って1階に下りる。ロビーを出てタクシーに乗り込む。

去哪里?」

と聞く運転手に手でちょっと待てとの合図を送りながら、携帯で彼女に電話をかける。しかし、電話がつながらない。おかしいな、と思って画面を見てビックリ。電波が入ってないじゃないの。

我要打电话

バックミラー越しにこちらを見ている運転手にそう言うと、少し車を進めて車寄せの隅に止めてくれた。そこで再度トライ。やはり電波が入らない。これは困った。彼女に電話しなければ行き先がわからない。

仕方ないので部屋まで一旦戻ることにした。

我的电话有问题。对不起

と運転手に言って車を降りる。この文章、意味が正しいかはよくわからないが、問題が有るのは確かだから意味は通じるだろう。北京での経験から、こういう時にも咄嗟に中国語が出るようになっていた。正しい文章じゃないかもしれないが、とにかく意図は伝えられるのだ。今回は言葉だけで通じたが、最悪、ジェスチャーを加えれば良い。簡単な会話ならそれで十分だ。

自分の進歩に酔っている暇もなく、急いで部屋まで上がる。部屋に戻ると電波は入るようになってはいたが、どうも車寄せ付近の電波状態が悪いようだ。部屋から彼女に電話する。

「I’m sorry.電波が通じなくてタクシーの中から電話をかけられないよ」
「そう、それじゃぁ場所を言うからその通り運転手に伝えて。大丈夫よ有名なところだから、必ず知ってるわ」

ということで、場所の名前を聞いて、カタカナで書き留める。

「ところで、あなたのホテルはどこにあるの?」
「ええと、」

ホテルのキーカードのケースに書いてある地図を見ながら言う

「○○roadの路沿いで○○公園の隣」
「Oh, my god!」
「?」
「タクシーなんて使う必要ないわ、すぐ近くよそこは」
「は?」
「公園の反対側にマクドナルドがあるの知ってる?」

公園なら窓から見える。
カーテンを開けて目をこらすとマクドナルドの黄色い看板が見えた。

「うん、窓から見える」
「その前まで来て。私もそこに行くわ」

何たる偶然、待合わせに指定した場所とホテルは目と鼻の先だった。





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