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(66) 最後の電話
2007 / 01 / 03 ( Wed )
66.1120-13b(s).jpg

夜、ホテルに戻ってから例の彼女に電話をかけた。もう北京での仕事も大詰めだ。もしかしたら今回が最後になるかもしれない。幸い、今回宿泊しているホテルは王府井に近いところで、彼女の家からも歩ける距離だ。夜だけど会うという手もあるかもしれない。

夜12時半ころ、彼女に電話してみた。数コール後に電話に出る。「Hello」の挨拶をしたものの、なにやら騒がしい、うしろで音楽や人の話す声が聞こえる。

我遇見你可以吗?」(これから会えない?)
不可以」(無理~)

その言葉につなげて何事か喋るが意味が分からない。しかし、背景がここまで騒がしいことから察するに、まだ接客中なのかもしれない。

現在你有客人了吗?」(今お客さんについているの?)

客人 kèren が通じなくて何度か繰り返したのち、ようやく彼女がそうだと答えた。部屋を出たらしく、背後の騒音が急に小さくなった。彼女は会いたいと電話した俺を何とかなだめようとしている。子供を世話する母親のような口調だ。

俺の方はといえば、今日だけというより、今日が多分会える最後のチャンスかもしれないということを伝えたかった。

明天、我要去日本。没回了
(明日日本に帰らなきゃならない。もう来れないかも)

明日帰国するということは伝わったが、もう来ないかもしれないということまでは伝わらなかったのかもしれない。いろいろ喋ってくれたが、聞き取ることはできなかった。ただ、声のトーンはいつも通りで、お別れの電話、というようなトーンではなかった。

多分、実際に会っていれば筆談やジェスチャーを含めて、ちゃんと意図を伝えられたろう。しかし、仕事の予定がしっかり決まっているわけではなかったから、そういう場を作るチャンスがなかった。悲しいかな電話で伝えられることには限度がある。もどかしい気持ちのままいろいろ頑張ったが、ついに諦めて電話を切ることにした。

再見
再見。晩安
「。。晩安

この前覚えたお休みの挨拶をしてくるので、同じ言葉を返す。
これが最後の電話になるとは分かっていないだろう。やや意気消沈しながら受話器を置いた。

今さらだけど、やっぱり言葉が通じないのは不便だ。



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