FC2ブログ
スポンサーサイト
-- / -- / -- ( -- )
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
-- : -- : -- | スポンサー広告 | page top↑
4-71.大同小異
2008 / 08 / 09 ( Sat )
4-71

カラオケで歌っているうちに夕食の時間だ。

流石の彼女も午後の間中ずっと食べ続けなので、もはやそんなに食欲もない。ということで、食事もできるバーみたいなところに行くことにした。向かったのは瑞金二路×南昌路にあるバー。24時間開いているバーというので彼女が調べていた店だ。

二人で窓際の席に陣取る。
注文がてら彼女が店員をたらしこみにかかる、やがて笑い声が上がる。
オーダーが終る頃にはいつもの様にうまく手なずけることに成功していた。

店は薄暗く、木の感触が心地よい。低い音量で流れるジャズを聴きながら彼女と話をしている。店の前に止まっているアウディが風景によく馴染んでいる。

他愛もない会話を続けながら別ことを考えている。西安は遠いよなぁ、と改めて思う。出張のついでに遊べるような状況では最早ないのだ。一体全体、どうしたものか。

実際、そろそろ潮時という気もする。

KTV小姐と知り合って、一緒の部屋も持って、旅行もして、もう十分じゃないか。上海でまた新しい小姐を見つければいいのだ。今度は中国語しか喋れない小姐もいいかもしれない。同じ事をしても、中国語だけだったらまた全然違うだろう。お楽しみとして考えるんだったらその方が利口な遊び方だ。

4-71c

ビールがなくなったので、店員を呼んでワイルドターキーを頼む。慣れない中国語でメニューを指差しながら頑張る俺を彼女が面白そうに眺めている。彼女が手なずけてくれているので店員は凄く親切だ。“よくできました”と言わんばかりの笑みで「好的」と一言って席を去る。

そして酒のグラスを持ってくる時に、頼んでもいないのに新しい紙ナプキンを持ってきてくれた。

「いい店だよね」 と言うと、
「特に人がいいわ」

と彼女が答えた。ほんとだよな、と頷く俺。
知り合って1年9ヶ月。未だに細かい点で通じないことも多いけど、こうして何とはなしに通じる感覚もあるのだ。

小異を捨てて大同に付く、という言葉がある。中国人はこの言葉が好きなんだそうだ。巨大で内部に様々な矛盾を抱える国らしい考え方だ。そこに染まってもいいかなとも思う。また深く付き合っていけばさらに見えてくるものもあるだろう。

しかし、それにしても西安は遠いよなぁ。

悩みながらも上海の夜は徐々に更けてゆく。

4-71b



13 : 48 : 29 | 筆談小姐4 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<4-70.我行我素 | ホーム | 4-72.最後の接吻>>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://pami2.blog77.fc2.com/tb.php/305-a772a177
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。