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4-69.就職決定
2008 / 08 / 09 ( Sat )
4-69

翌日はだらだらと過ごす。

12月は日本での仕事が忙しく、やや疲れ気味だったのだ。この前旅行に行って頑張ったこともあるし、今回はぐうたらな週末にしたいと申し出ていた。もしかしたら最後になるかもしれない逢瀬だったが、だらだら上海も俺たちらしくていいかなと思った。

昼過ぎから街に出る。ちょっと違う場所にということで、デパートに行ってみる。久光というデパートだ。少し手前でタクシーを降りて、二人でぶらぶらと歩いてゆく。12月にしては暖かく晴れた日で、外を歩くのが心地よい。

久光は結構大きなデパートだ。来るのは初めてだが、俺が愛読している上海在住の日本人のブログでよく出てくるので何となく親しみがある。駐在の人と同じ場所に来ちゃったよ、小姐同伴で。出張組にしては結構頑張ったよなぁ俺も。

彼女がお腹が空いたというので、まず地下の食品売り場でスナックを探す。小腹が空いた程度のはずなのに、買うお菓子が一つじゃないのが彼女らしい。レジの小姐は俺の分だと思ってるだろうが、全部彼女の分なのだ。

折角なので上の階にも上がり、売り場を見て回る。歩きながら彼女が話し始める。

「もしかしたら私、上海を離れるかもしれない」
「郷里に帰るの?」

親と仲直りしていたと言っていたのを思い出してそう聞くと、彼女は首を振る。

「父の会社を手伝うかもしれない」
「商売やってるんだっけ?」
「旅行代理店なの。今度、新しい支店を出すのでそこに来ないかって」
「どこ?」
「西安」

おぉ、随分と遠いねそれは。

「いつから?」
「来年の半ばには向こうに行くことになるかもしれない」

上海から西安ってどうやって行けばいいんだろう。そもそも出張のついでに行けるところじゃないんじゃないか。と考えていると、彼女が不意に立ち止まって俺を目を真っ直ぐ見つめる。

「向こうに行っても会える?逢いに来てくれる?」

まさにちょうどそのことを考えていた。でも、正直かなり大変な話になりそうだ。何しろ西安には仕事がない、事務所もない。事務所を出す計画すらない。上海に住んでいればそこから通いもありだけど、日本から上海経由というのは結構大変かもしれない。

「考えるよ」

そう短く答えて視線をそらした。


4-69b



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