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4-49.箱庭散策
2008 / 08 / 03 ( Sun )
4-49

食べきれない注文をした彼女をこっぴどく怒鳴った俺。彼女は自分の非を認めたが、俺も内心やりすぎたかとどきどきしている。日本的な感覚だとここまでブチ切れると切れた方も何となく気まづい。

でも、それは杞憂だったのかもしれない。彼女は店を出てしばらくは大人しかったが、次の角を曲がるころにはいつもの調子を取り戻していた。

二人で喋りながらそのまま道を歩いてゆくとすぐに水路に出た。その向こうを少し歩くともう街の端だ。

「小っさ!」

思わず二人で顔を見合わせる。なんだこりゃ、まだ着いてから小一時間しか経ってないのにほとんど見れちゃったよ。チーバオのチーは小さいの“ちぃ”だったのか(いや、そんなはずはない)。

実際、食べ物屋でもっといろいろ食べたり喋ったりしてまったりしていかないと、半日つぶすのすら難しそうだ。それなりの時間をかけてここまでやってきたのに、小一時間でここを離れるのはさすがに勿体無いので、二人で街に戻り、何かすることがないか探し始めた。

そうだ、ボートに乗ろう。

街の中央を横切る水路はボートで遊覧できるようになっている。丁度俺たちが渡った橋のたもとがボート乗り場だ。早速水辺に下りて船頭に話しかける。どうやら向こうの切符売り場で切符を買う必要があるらしい。生憎細かいのがなかったので、彼女に100RMB札を渡して切符を買いにいかせる。

切符売りの店員は老婆だったが、彼女が出した100RMB札を見て怒り始めた。高額紙幣を出したのが気に入らなかったらしい。つり銭がないのだろう。しかしそれにしても、なかなかのキレ具合だ。遠目に見ていても迫力が伝わってくる。先ほどの俺の罵声など足元にもおよばない怒りぶりなのである。

確かにこういう場所で高額紙幣を出すのは悪かったが、観光客のすることだ、多少の非礼は大目に見てくれてもいいじゃないか。しかも料金は二人で20RMBだ。1RMBや2RMBのために100RMB札を出した訳ではない。そこでこの罵声はいささか理不尽ではなかろうか。

彼女は自分の財布を出して中を探り、20RMB札を老婆に差し出した。老婆は当然の様にそれを受け取り、チケットを彼女に渡す。可哀想に彼女は今日はツイてない。俺に怒鳴られた10分後にはチケット売りの老婆に怒鳴られるなんて。

「何かわかんないけど凄い怒ってた」 
「何でだろうね、ひどいよね」

ぼやく彼女に同情の声を投げかけながらボートに乗り込む。

ボートは子供だましだった。
水路はほぼ直線で、実はそんなに長さもない。ずーっと進んで橋をくぐったかと思ったらすぐに行き止まり、Uターンして戻り、街の中心を抜けるとこちらもすぐに木のフェンスに阻まれる。結局、ボート乗り場の橋の上から見える範囲を一往復しただけでお終いとなった。二人で一生懸命ベニス気分に浸ろうとしたんだけど、今ひとつ感情移入できないままゴールになってしまったのだった。

なんだかなぁ。
じゃぁそろそろ帰りますかねぇ。



4-49b



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