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4-45.鶏口牛後
2008 / 08 / 03 ( Sun )
4-45

最初に付き合い始めた時にも数日間一緒にいたが、その時はお互いイライラが募って大喧嘩、何となく不安定な気持ちのまま帰国の日を迎えた。しかし1年弱がたった今回は2泊3日と短いながらも密度の濃い時間を過ごすことができた。うまくいってしまえばこういう経験は絆を強くする。雨降って地固まるというわけでもないが、互いに余裕をもって付き合えるようになっていた。

そのまま盛夏が終わり、風に秋の香りが混じり始めた頃、彼女がメッセンジャーで身体の変化を告白してきた。

「I’m getting fat in these days.(最近、太ってきたの)」
「Oh my pig, are you sure? (えぇ、それホント?)」

“ブタが太ったのか”

心の中で別の自分が問いかける。いや、それを言ったらまずいだろ。
俺はつとめて冷静に返事を返す。

「食べ過ぎなんだよ、夕食を」
「違う、アイスクリームの食べ過ぎよ。今年の夏は暑かったからずっと食べてたの」

一体どれだけのアイスを食べたのやらと思いながら、

「ダイエットしなきゃね」

と話を結んでその日はログオフした。



その数日後、再びオンラインで会った彼女は興奮していた。

「ねぇ聞いてよ、凄いこと思いついたの」

そして返信を送る前に次のメッセージ。

「最近ダイエットで寒天食べてるんだけど、これを飲み物にしたら売れると思うの」

それは日本にすでにあるような。

「中国にはそういうのはないの?」
「ないのよ。女の子は皆ダイエットが好きだから、そういう飲み物があったら買うはずよ。しかも寒天なんて安いでしょ。ジュースみたいな値段で売ったら大儲けよ」

いきなりそこまで話を組み立てていくのが華僑の血というものか。

「ね、一緒にやらない?」

俺もやるのかよ。

話の進展に追いつけなくてやや引き気味な俺。

「まぁ面白いけれど、そんなうまく行かないんじゃないかなぁ。よく調べようよ」
「大丈夫よ。中国で有名なパン屋があってね、彼は自分の屋台から商売を大きくしてあっという間に金持ちになったのよ。それと同じよ」
「そうかなぁ」
「ここは中国よ、頑張れば絶対成功できるわ」

言い切ったよ。なんなんだこのポジティブ思考は。アメリカンドリームも顔負けだ。こういう楽観性が成長しつつある国というものなんだろうか。

まぁでも、商売もいいけどまずは痩せろよな。




4-45b



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