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4-44.時間切迫
2008 / 08 / 03 ( Sun )
4-44

駅の待合室まで行くと、まだ案内は始まっていなかった。ほっとため息をついて腰を下ろす。周囲はそこそこ人はいるが、上海の混雑に比べたら大分人は少ない。落ち着いたところで時間を計算する。この時間の電車に乗れるんだったら、何とか間に合うことはできそうだ。

しかし。そこでまた問題発生。電車が遅れていて全然来ない。

5分待っても10分待っても来ず、結局20分遅れで到着した。そうだった。電車が時間通りに走るなんてのは日本だけの話なんだった。安堵していた気持ちが一気にまた緊張状態になる。電車が駅についてからがまた勝負だ。
走り出した電車の中で、スーパーサイヤ人的彼女との作戦会議が始まる。

「リニアモーターカーを使った方がいいわ。全然早いでしょ」
「いや、あれは速いんだけど早くないんだ。乗るまでに時間かかるから」

結局、駅でタクシーを拾ってすぐに高速に乗って飛ばすのが一番速そうだ。
そんなこんなで作戦会議は終了。あとはとりあえず列車が着くのを待つしかない。

電車は滑るように走ってゆく。相変わらず騒音も揺れも少ない。結構快適だ。列車ままたもや満席に近いが、来るときよりもグレードの上の席なんだろうか、全体的に少し余裕がある気がした。

彼女が俺の肩に頭をもたせかけて眠りはじめた。向かいの子供がぼんやりと俺たち二人を見ている。うらやましいのかな。仲良さそうに見えるのかな。少なくともKTV小姐と客だった二人には見えないだろうな。

***

列車は結局30分遅れで上海駅についた。道中で遅れを取り戻すどころかさらに遅れやがった。かなりヤバイんじゃないのこの時間は。二人で通路を走ってタクシー乗り場に向かう。彼女が走りながら提案する。

「あたしも一緒に乗るわ。運転手に言って急がせるから」

をぉ、御大自ら指揮をお執りあそばされますか。そいつは心強い限り。

駅の出口を出てタクシーを拾う。いつものように助手席に荷物を置き、後部座席に座る。彼女が俺のあとから乗り込んできて運転手に事情を説明している。飛行機に間に合わないから急いでくれ、と言ってるらしい。運転手もしばらく話して納得したようだ。それを確認すると、彼女は駅を出て最初の信号停止で降りると言い出した。

「ドライバーにちゃんと話をしたから大丈夫よ。後でまた連絡ちょうだい」

えー、ここで降りちゃうの。もうちょっと手厚くやってよ。と嘆願するが、自分も学校にあるからと聞き入れてもらえない。話は通じてるから大丈夫よ。
理屈はそうだが、ちょっと心細い。大丈夫かな。彼女がいなくなった途端サボり始めたらどうしよう。

車の外から手を振る彼女を不安な目で見送ったが、走り出して程なく俺の不安は杞憂だったことがわかった。運転手は約束を守り、アクセル全開で高速を飛ばしてゆく。他の車を抜きまくり、きっちり最終案内の5分前に浦東空港に到着した。

すげー、間に合ったよ。




4-44b


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by: * 2013/02/26 22:28 * [ 編集] | page top↑
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