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4-43.遅れ挽回
2008 / 08 / 03 ( Sun )
4-43

翌日の早朝、部屋の中を誰かが動く気配で目を覚ました。

まどろみながら昨晩のことを思い出し、「あぁ、生きてたんだ」と安堵するとまた眠りに落ちていった。

次に目を覚ましたのは布団に人が入ってくる気配を感じた時だ。気配っていうか、冷たい。だからシャワーを浴びた後はちゃんと身体拭けよ。と思いながらも口には出さずに、目だけ開けた。彼女の顔が目の前に見える。

「昨日、テレビ見ながら寝ちゃったみたい」
「いやもう、びっくりしたよ」
「何が?」
「口と目を開けたまんま寝てるんだもの」
「ほんと?」
「ほんとだよ、もう。死んでるかと思った」

腹を抱えて笑い出す。

まぁ何はともあれ何事もなくて良かった。後は帰るだけだ。今日は午後便での帰国だ。上海にいるんだったら朝はゆっくりできるけれども、ここは蘇州だからまず上海まで戻らなきゃならない。そんなにゆっくりはできないはずだ。

何時かと聞いても、彼女は答えをはぐらかして絡み付いてくる。首を回してベッドサイドの時計を見と、明け方などではなくもう結構な時間だ。

「ヤバいよ、そろそろ支度しないと」
「大丈夫よ、何とかなるわよ」

またもや根拠なく言い切って、彼女は止まらない。あぁ、こりゃ駄目だ。



改めて時間を見ると、9時を回っている。
こりゃ結構ヤバいんじゃないですか?

慌てて彼女を急かして支度をする。何が心配って、電車も何も一切予約していないのである。時刻表すら持っていない。電車が意外に本数少なかったりしたらどうしよう。

駅に着いて切符売り場に向かう。そこは長蛇の列だった。二人で別の列に並び、ようやく順番が来て確認するが、次の電車の切符は売り切れだという。

ひー、心配してたことが起こったぞ。どうしよう。

彼女がすぐに代案を出す。中国人はここからが強いのだ。今の彼女はまさにスーパーサイヤ人状態だ。別人の様にてきぱきと動き始める。バスを使おうという話になって切符売り場を探す。と、その時、彼女が男に声をかけられて売店の奥に入っていった。そこで話し込んでいる。と、俺の方を振り返って一言。

「二人で80RMB出せば次の電車に乗れるって」

そこはダフ屋だったらしい。しかし今回は正しくぼったくりだ。来るときは二人で30RMBだったのだ。でも背に腹は変えられない。すぐに金を出して切符を貰うと、全速力で走ってホームに向かった。



4-43b


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