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4-42.人事不省
2008 / 08 / 03 ( Sun )
4-42

そんなに時間は経ってはいないが、ピアノをいたずらしたことで大分気が済んだみたいだ。

彼女も部屋に戻ることに異存はない。部屋と反対方向に逃げてしまったので1階を通って別の階段を使って再び2階に戻る。そして宿泊棟の俺たちの部屋まで逃げ帰った。

彼女はベッドに座ってテレビを見始めた。それを尻目に俺はさっさと支度をしてシャワーを浴びにいく。今日は暑くて汗をかきまくったので本日三度目のシャワーだ。さっぱりしてシャワーブースを出て部屋に戻る。ベッドボードにもたれたまま、彼女はまだテレビを見ているようだ。頭をタオルで拭きながら近づき、話しかけようと彼女の顔を見た瞬間、俺は凍りついた。

うわっ!

明らかに彼女を異変が襲っていた。ベッドボードにもたれてはいるものの、身体からは力が抜けている。手にも足にも生気がない。首は少し右側に傾き、口は半開きに開いている。そして目は半開きのままでぴくりとも動かない。

死んでる?

前を隠すのも忘れて彼女に近づき、肩に手をかけてゆする。首ががくがく揺れるが何の反応もない。身体はまだ温かいが、死んでいたとしても時間がまだ経っていないから体温じゃ判断はつかないだろう。

そっと鼻のところに耳を当てると、かすかに息をする音が聞こえた。

寝てる、のか??

目の大きい人は眠るときに薄目になってしまう人がいる。それに、彼女は一旦眠ってしまうとなかなか起きない質であることも事実だ。そういうことなのかなぁ?

大きな鼾をかいていたら脳血管障害を疑うところだけれども、そういう意味では凄く静かだ。何か別の病気か何かで意識を失うってことあるだろうか?熱射病がいまさら来るということもないだろうし。

医者や救急車を呼ぼうにもここは中国。言葉のわからない俺にとっては負担が重い。大騒ぎして何でもなかったらあとのフォローが大変だ。逆に、このままいずれ死んでしまうような病気なんだったら、今動いても明日朝動いても騒ぎになるという点では一緒だという気もする。問題ないんだったら明日朝には目覚めるだろうし、少なくとも明日朝の段階では行動を選ぶのに悩むことはないだろう。

決めた。寝る。

何となくどこかで理屈がおかしい気もしたが、疲れていた俺はこれ以上いろいろ考えるよりも肚をくくって寝ることを選択した。



4-42b



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