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4-39.ざりがに
2008 / 07 / 01 ( Tue )
4-39

タクシーでホテルに戻ってまた一休み。そして元気になったところで夕食に繰り出す。行き先は昨日と同じ中心部の繁華街だ。今日の夕食は彼女の強い勧めで「ざりがに」、料理の一つとしてざりがに料理が出るのではなく、ざりがにを専門店だそうだ。

店は質素な定食屋みたいなつくりだ。素っ気無いテーブルに薄いビニールのテーブルクロスがかけられている。店内はものすごく混雑している。店員が持ってきたセットを紐解く。紙ナプキンと薄いビニールのエプロン、そして医療用みたいな薄いビニールの手袋だ。

完全装備で二人向かい合って座っている。で、これから何をするんだい?半導体でも組み立てるのかい?などと冗談を言ってると店員が皿一杯のざりがにを持ってきた。テーブルの脇にはでっかいバケツを置く。殻入れらしい。で、それぞれ取り皿を置いてスタートだ。

「見てて」

彼女が1匹を手にとる。中華でよく出てくるエビを少し大降りにしたような感じで、日本のイセエビなんかより大分小さい。それをクイっと捻って殻を器用にむしり、タレをつけると中の肉を一口で食べた。

俺も早速やってみる。結構小ぶりなんで殻をむくのが難しい、アタマとか、捻り方を間違えると食べる部分がすごく小さくなってしまう。

「慣れないと難しいかもしれないわね」

彼女が事も無げに言いながら、大きな剥き身をタレにつけて口に運ぶ。決して俺を手伝おうとはしない。

しばらくすると、手が油でぎとぎとになってくる。手袋していても、あちこちぬるぬる、ぎとぎと、落ち着かない。赤みを帯びたタレがあちこちに飛び散って、スプラッタな感じになってきた。殻入れも凄いことになっている。

日本でもカニとかは手を使って食べるけれども、もっとスマートだ。殻だってハサミとか耳掻きみたいなやつとか、道具をつかって効率的に食べられる。でもこっちの料理はもう食べるほうもぐちゃぐちゃだ。真っ赤な肉片が散らばるのを見ると、人間は他の生き物を殺して生きているんだと実感する。

店員が隣のテーブルを片付けている。薄いビニールのテーブルクロスは使い捨てみたいだ。なるほど合理的。でもなぁ、確かに美味しいけど、ここまで大掛かりなことをしてまで食べるものかなぁ。厨房でもうちょっと料理したら普通に美味しく食べられるじゃないか。文句を言う俺に彼女が事も無げに答える。

「中国の料理人は怠け者なのよ。だから、客も料理に参加しなきゃならないの」

いや、だからそこを直せよ。



4-39b



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