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4-32.宾馆探索
2008 / 07 / 01 ( Tue )
4-32

やがて列車が減速し、蘇州に到着した。俺たちも大姐も荷物をもって列車を降りる。改札を出て大姐と別れ、二人で駅前のタクシー乗り場に向かう。列に並んでタクシーに乗り込むと、彼女は地図を片手に運転手に行き先を告げる。まずは列車の大姐が紹介してくれたホテルにレッツゴー。

10分ほどしてホテルに到着する。高層ホテルなんだけど、何となく外見が寂れている。田舎の国民宿舎みたいな雰囲気だ。

何だかこれはヤバイ感じですよ。

とりあえず入り口からフロントに向かう。交渉に俺が一緒にいても仕方ないので、俺はロビーのソファにどかっと腰を下ろして彼女を待つ。

フロントで話をしていた彼女がこっちに来る。

「部屋を見てくるわ、待ってて」

おいおい、部屋を借りに来たんじゃないんだぜ。何で下見するんだよ。そう思ったが、彼女はさっと踵を返してホテルマンと一緒に通路の置くに消えていってしまった。仕方ないのでまたソファに腰を下ろす。

こういうところに一人で放置されるのは少し心細い。足を組んで椅子に深々と座り、やおら携帯電話を出してメールを読む振りをする。そうやって、全身から精一杯 “俺に話しかけるな” オーラを出しながら、彼女の帰りをひたすら待つ。

5分くらいして彼女が戻ってきた。

「駄目だわ。他に行きましょ」

そう言うとさっさと自動ドアから外に出てゆく。慌ててカバンを持って追いかける。一体どうだったんだよ。外で彼女に追いついてそう聞くと、

「すっごい埃っぽくて汚いの。とても泊まる気になれないわ」

まぁ、そんな感じはするよなぁ。

さっき言ったとおり、ビル全体が何だか寂れているのだ。あまり賑わっているようには見えない。まぁそれは俺も同意なんだけど、そうなると今晩泊まるホテルはどうするのさ。

宿無しになる不安を感じながら、ホテルの前の道路まで出てタクシーを拾う。彼女はシェラトンと運転手に告げる。何だかんだ言ってそれなりに候補は考えていたみたいだ。

改めて思うに、中国人はこういう局面に強い。トラブルの時の臨機応変な対応というか、行動力というか。ああもう駄目だ、とか、これはもう無理だろ、と思ったところからバタバタと予定をセッティングし直して帳尻を合わせるのを何度か経験したことがある。今回もそんなノリだった。

危機対応に強い中国人と一緒という事実を再認識して大船に乗った気になった俺は、余裕をかまして彼女をからかう。

「あの大姐はいい人だったけど、ホテル選びのセンスは今一つだったみたいだね」
「ううん、多分地元の人だからホテルに自分が泊まったことないのよ」

意外にも彼女は俺の冗談には乗らず、大姐をかばってみせたのだった。



4-32b


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