FC2ブログ
スポンサーサイト
-- / -- / -- ( -- )
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
-- : -- : -- | スポンサー広告 | page top↑
4-22.仕切直し
2008 / 07 / 01 ( Tue )
4-22

お互いに抱き合って再開を喜ぶ。ここまでは前回と同じだ。

重要なのはここから、条件交渉をきっちりやる必要がある。そうは言っても金の話。前回うやむやだった点をどこまで詰め切れるかが問題だ。彼女もそこは理解しているらしく、荷物をほどく俺を黙って待っている。そしてソファに二人で並んで腰を下ろし、話をはじめた。

今回は彼女の方からちゃんと話をしはじめた。KTVで働くのはもうイヤ、勉強や昼間の仕事に自分の力を使いたい。といったことを切々と語る。メールでこの種の話を聞くことはあったが、直接顔を合わせての会話で“I need your help”という言葉をはっきり聞いたのは始めてだ。

かなりの好感触だったが、気持ちをゆるめず、いくら必要なのかと聞いてみる。金額は前回と同じ。内容についてはやはり説明したくないのか詳しい話はない。でもその代わり、期限について明言してきた。資格を取るまでの間だけでいいわ。後は自分の責任で何とかするから。と彼女は言い切る。

「具体的にはいつまで?」
「今年一杯」
「あれ?来年3月までじゃなかったっけ?」
「大丈夫、何とかするから」

何かしら自分の中で決断をしたような口調だった。

なるほど、これは相当に譲歩してきた。話の仕方も内容もだ。金額については相変わらずよく分からないが、期間が限定されたのは大きな進展だ。総額についても実際のところ相当負担は軽い。同じ今年末までと考えても、去年話をした時と比べてかなり月日が経っている。少なくとも援助を止めて喧嘩を続けていたこの数ヶ月分の金額は浮いているわけで、それだけでも去年の秋に話をしていた時から半額近くに減った計算になる。

それに、彼女とつき合うことで少なくとも英語は相当に上達したのも事実だ。残念ながら中国語は未だにいまいちだけれども、中国人や中国文化の理解は進んだ気がする。これからまた一緒につき合えば、さらにいろいろなことを知ることもできるかもしれない。どうやって金額換算できるかはよくわからないが、少なくとも英語だけとってみても、日本で英語学校にみっちり通うことを考えたら、とりわけ割高だとも思えない。

合理的に考えて、この話は受け入れられる。
後で後悔しないだけの理屈が自分の中で通った気がした。

「OK」

俺は彼女の方を振り向いて言った。

「That’s a deal.(交渉成立だ)」

息を殺して俺の返事を伺っていた彼女の口から安堵のため息がもれ、笑顔が広がった。



4-22b



02 : 05 : 46 | 筆談小姐4 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<4-21.天理人情 | ホーム | 4-23.視点相違>>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://pami2.blog77.fc2.com/tb.php/256-40033a8e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。