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3-73.過剰装飾
2008 / 04 / 16 ( Wed )
3-73

上海の新しいビルは結構デザイン的に頑張っているビルが多い。内装は頑張ってくれていいんだが、困るのはトイレだ。あるビルのトイレは内装が真っ赤だった。ファッショナブルと言われればそうなのかもしれないが、正直、落ちついて用が足せない。

その日入ったレストランのトイレも奇抜な作りだった。そもそもが店が薄暗く、廊下は水の上の島を歩いていくような雰囲気で作ってある。床がところどころガラス張りになっていて、下を水が流れている。照明は天井ではなく、下の水のところが光るというものだ。はっきり言って歩きにくい。

トイレは逆に光の洪水だった。入って右側に斜めのガラス板があり、上から水が流れ続けている。下は氷を模した透明のアクリルが敷き詰められている。一体何がしたいんだろう。中で手を洗っていた男が出ていったので、きらびやかなトイレには俺一人になった。半ば呆れながら奥に歩いていくと、行き止まりだった。あれ?便器がないじゃんか。あわてて入り口まで戻るが、確かにトイレと書いてある。中で手を洗っていた男もいたし、間違いない。でも便器は?

あ、もしかしてこれ?

先ほどのガラス板の前の床が踏み台の様になっている、よく見ると一人分づつ区切られているようにも見える。昔、観光地なんかでよく見かけた“壁に向かってする公衆便所”をきらびやかにした感じだ。

でも、本当かなぁ。

あまりにも綺麗に作ってあるので半信半疑だ。もしこれが店のオブジェだったら無礼もいいところだ。あるいはこのガラスの向こうが通路で、向こうから見えてたりして。もしそうだったら俺は変態以外の何者でもない。

意を決して恐る恐る用を足し始めたものの、不安感はぬぐえない。半分くらい済んだところで人が入ってくる気配があった。あわてて小便を止め、何食わぬ顔で周りを見回す。

入ってくる人は客だった。

ああ、俺はもうこれでいいや。後は部屋に戻ってからする。

面倒くさくなった俺は、そのまま後から来た客と眼を合わせずに手を洗い、トイレを出た。あの客も逡巡するんだろうか。いや、そもそも俺が入った時にいた客も同じことをしていたのかもしれないな。と考えたら可笑しくなった。

トイレは面白かったが食事中はあまり盛り上がらなかった。料理は唐辛子抜きで頼んでも相当辛く、彼女もいつもの量を食べられない。会話も盛り上がらない。

不完全燃焼のまま食事を終えて川辺に出たら、彼女が貧血気味で視線も定まらずふらふらしている。昼学校、夜KTVの生活はかなりハードで疲れが溜まっているのかもしれない。俺たちは早々にホテルに引き上げた。



3-73b


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