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3-54.純愛路線
2008 / 04 / 15 ( Tue )
3-54

やり過ぎで血が出てしまった彼女。
ナチュラルに俺のせいにしてくるので、思わず絶句した。でも事実はそうじゃない。我に返った俺は懸命に反論だ。

「俺だってこんなに回数したのは生まれて初めてだよ」
「ほんとう?」
「ほんとうだよ、君が相手だからこうなっちゃったんだ」

相手もあるが、ずうっと引っ張り続けてようやく付き合い始めたというところで歯止めが効かなくなったことの方が大きい気もする。でもそれは敢えて言わなかった。そして、彼女は俺の言葉だけを受け止めて、やさしい目をして微笑んだ。
いい雰囲気になったのに乗じて、気になっていた彼女の過去に話題を振る。

「前の彼はどんな人だったの?」
「大学の先輩」
「ふーん」

何だか不思議な気がした。中国の大学生活って一体どんなだろう。スノボとテニスと合コンでってな訳じゃないんだよなきっと。

「それまでの私はまるで男みたいだったの。全然恋愛にも興味なかったし」
「でも、その人は違ったんだ」
「うん」
「初めての人?」
「そう。。実際、私はその人と結婚するんだって思ってたもの」

付き合う前に彼女が何度か口にした「トラディショナル・ウェイ」という言葉が思い浮かんだ。この部分は嘘ではなく本当の話だったみたいだ。実際、古き中国の道徳を感じる。日本も昔はこうだったのかな。貞操観念ってやつですか。

しかし、彼女は一年半前にその彼氏と別れたのだ。原因は胸の整形。彼に気に入られようと思ってしたその施術が受け入れられず、処女を捧げた相手から捨てられる羽目になったということになる。そう考えるとかなりシリアスな話だ。

しばらくの沈黙の後、彼女が俺の方を見上げた。

「3年前に出会えたらよかったね」
「大学生の君と日本人の俺がどうやって出会うんだよ」
「そうだけど。もし逢えてたら、あたしの処女を貰えたのよ」

彼女の目が優しい光を帯びて笑っている。

いやぁ、嬉しいんだけど、ちょっと重いですそれは。


3-54b


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