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3-37. 条件交渉
2008 / 03 / 24 ( Mon )
CN3-37

外が明るくなり、鳥のさえずりが聞こえるようになり、そして、窓の外の街が徐々に活気を帯びてきた。
それを耳で感じながら、彼女を抱きしめ、身体をまさぐり、唇を幾度となく合わせた。その時、突然携帯のアラームが鳴り始めた。起きる時間だ。

帰りの便は朝の9時だ。今回は台風のお陰で弾丸ツアーだったのだ。それでも一晩寝れるはずだったが、結局、徹夜の弾丸ツアーになってしまった。目覚ましを止めて彼女にもう支度する時間だと告げる。

彼女は身体を起こして服を整え始めた。身体の下でくしゃくしゃになってしまった上着を見て、あーあ、とばかりにペロっと舌を出して見せる。Hをしていないのに、二人の距離が凄く近くなった気がする。昔の人はこうやって恋をしていたのかな。ま、これはこれで悪くない。

支度が済んだ頃、俺は今回の旅の本題を切り出した。

「で、いくら月に必要なの?」

彼女の言った金額は結構な額だった。次にその内訳を聞いて、彼女の言うのをメモに書き留める。なんだか相当水増しされている気がする。でもまぁ、ここで交渉してもしょうがない。「わかった」と言って分厚い封筒を取り出す。ま、ある意味想定していた通りの金額だったわけだ。渡しながら彼女に言う

「これは君のこと好きだからあげるんだからね。もし俺のこと好きじゃなくなったら言ってね。きれいに関係を終わりにしよう」
「・・・。なんで今からそんなこと言うの?」

彼女は不思議そうに聞き返した。ある意味言わなくても良いことだったと思いながら、俺は質問には答えずに次の話題に移る。

「住むところはどうするの?」

彼女はKTVの同僚とルームシェアして住んでいるのだ。

「今のままだと思う。3人で住んでいて安いし」
「別のところを借りたら?」

ネットの掲示板の入れ知恵もあり、KTVの人脈はなるべく断ち切ってしまいたいと思った。

「新しいところを借りなよ。そしたら俺も泊まれるし。高いホテル泊まるより俺たちにとっては合理的でしょ」

微妙にweという言葉を使って問題を二人の問題にすり替える。それを聞いた彼女は目を輝かせた。一緒に泊まれるというところに反応したのか、合理的というところに反応したのか。

「いい考えね。じゃ、ルームメイトに話をするわ」

交渉成立。

時計を見るともう出発の時間だ。あわてて荷物をまとめると呼んであったタクシーに飛び乗る。外で見送る彼女に手を振って、日本への帰り道についた。


CN3-37b



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