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(17) 回想②:男子の本懐
2007 / 01 / 03 ( Wed ) ![]() 彼女の部屋で盛り上がり、そういう流れになったものの、俺はゴムを持っていなかった。彼女に聞くが反応はない。さぁ、どうする。アタマが高速で回転する。そうだ!筆談だ! あわててメモをとり、ペンをとって文章を書く 「你有、、」 あ~っ駄目だ!俺は頭を抱えた。 コンドームって漢字でどう書くんだ? “珍的包皮”という言葉が浮かんだが絶対違う。そもそもチンはそういう字じゃない。いや、そもそもコンドームで通じた筈じゃないのか?無いから黙っているのでは? 俺は相当混乱していた。 “避妊具”と書けば良いだけなのに、気がつかなかった。 ここで止めるのは正しい判断である。しかし、女の子をここまでさせておいて中止するのは男としてどうだろうか?でもこのままじゃ病気が心配。肝炎は確実かもしれない、もしかしたらHIVも。決して清潔とは言えない部屋の雰囲気が恐怖感に拍車をかける。頭の中で天秤が激しく揺れた。 しかし結局、俺は決断した。やはりこのまま止める訳にはいかない。男として、負けると分かっている勝負に臨まねばならない時もある。悲壮な決意をもって駒を進めた。 で、いよいよという時になった時、彼女が何か叫んで身体をよじった。ベッド脇の引き出しから何かを取り出す。振り向いた彼女が俺の目の前に突き出したのは、まぎれもない、コンドームだった。 それだぁ~~っ! 目を見開いて指差す俺を、彼女はやや冷ややかに見つめていた。 ゴムなしでしようなんて非常識な男ね、と非難しているような眼差しだった。 [今日のことば] 避孕套 bìyùntào: コンドーム。 孕ませるのを避ける外套ですか、なるほどね。そう来ましたか。 |
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