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3-27. 本番強要
2008 / 03 / 24 ( Mon )
CN3-27

その後しばらく、彼女からは何の音沙汰もなかった。病院に行ったんだろうか?結果は?といろいろ気にはなったが俺も仕事が忙しくて電話やメールをしている暇もなかった。
1週間ほど経ったある晩、会社での会議中に携帯が鳴った。見ると彼女からのSMSだ。

“How are you in these days? Is everything fine? I think about you a lot, and our relationship and my problem since you left”

何か様子が変だ。病気の話かな。

会議が終わり人気のなくなった会議室で電話をかけた。コールが始まるまでの時間の長さが、彼女のいる場所との距離を感じる。1回目がいつもの様にノイズ交じりの呼び出し音、2回目からはクリアな音質になる。3コール目で彼女が出た。中国語で電話に出る彼女に英語で話しかけ、向こうも英語モードに切り替わる。後ろで車のクラクションの音が聞こえる。外にいるようだ。挨拶の後、今の時間は仕事じゃないの?と振ってみる。

彼女の夜の仕事は8時集合だ。そこから全員でメイクと着替えを行い、集合してチェックを受ける。メイクがうまくできていない娘は客に会わせられないといってやり直しだ。高級KTVのせいなのか、品質管理が徹底している。集合時刻に遅刻すると罰金になるので彼女は夜はいつも急いでいるのだ。時計を見ると日本時間で夜の9時過ぎ。集合時間をちょうど過ぎた頃だ。彼女は呟くような声でこう答えた。

「3日前から仕事には行ってないの」
「何かあったの?」

不審に思って尋ねる。1週間に2日までの休みは認められてはいるものの、3日連続というのは尋常じゃない。やはり病院での診断結果が悪かったんだろうか?

「病院に行ったの?」
「ううん、行ってない」

病院じゃないとすると何なんだろう?

「何があったの?」

と再度問いかけると、彼女はようやく語り始めた。

「3日前にKTVでついたお客さんが私を気に入って持ち帰りたいって言い始めたの」
「でも君はそういうグループじゃないだろう。俺も断られたし」
「でも、そのお客さんは金持ちのお得意様だったの」
「。。。」
「で、ママは後で私を呼び出して、そのお客さんの泊まってるホテルの部屋に行けと言ったの」
「それで」
「私は最初嫌だって言ったの。そしたら、ママは物凄く怒るの。私のわがままのせいで大事なお客さんの機嫌を損ねる訳にはいかないのよ」

彼女の声は泣き声に変わっていた



CN3-27b



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