FC2ブログ
スポンサーサイト
-- / -- / -- ( -- )
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
-- : -- : -- | スポンサー広告 | page top↑
3-24. 方向音痴
2008 / 03 / 24 ( Mon )
CN3-24

耳下腺というのは唾を作る器官で、おたふく風邪の時に腫れ上がるのはこの部分。また、「こぶ取りじいさん」のこぶは耳下腺腫瘍なんだそうだ。

耳下腺腫瘍は良性と悪性のものがあるが、良性でも20年くらい年月が経つと悪性になることがあるので取ってしまうのが安全らしい。これが簡単にとれれば問題ないのだが、耳下腺の中心を顔面神経が通っていて、これを傷つけると顔面神経麻痺となる。だから手術の際には注意が必要なんだそうだ。

日本じゃ手術の成功率は高いらしいけど、ここ中国じゃどうなんだろう。

やや俺も不安になってきた翌日の夜。例によって学校の前で待合わせて夕食。昨日よりはやや表情が明るい。実際、悩んでも始まらないのだ。心配ならまず病院にべきだし、悩むのは診断結果が出てからでも遅くはない。今日会ってまだ暗い顔をしていたらそういって励まそうと思っていたが、自力で復活したようだ。

レストランで夕食をとり、外に出て次の行き先を相談。衡山路に行こうという話になる。

「じゃ、反対方向だね。道路を渡ってタクシーを拾おう」という俺に対して、
「こっちの方向でいいはずよ」と彼女。

俺もだいたい上海の土地勘は出てきているので、それは間違いだと主張するが、そんな俺に対して、「上海に住んでる私が言うんだから間違いないわ」と彼女は聞く耳を持たない。結局、手を上げてタクシーを止めてしまった。

車内に入って運転手に行き先を言うと、運転手が「はぁ?」という感じで聞き返す。彼女が再度行き先を告げ、そのまま一言二言やりとりがつづく。結局、運転手がしょうがないなぁという調子でぶつぶつ呟くと、いきなり大通りの真ん中でUターンを始めた。対向車線を走る車がとぎれるまで、こちら側の車線全部をつぶした形で停車する。後ろの車を通せんぼだ。そして、対向車線の車の列に割り込む形でぐるっと車を回頭させた。

「ほらぁ、言わんこっちゃない。逆じゃぁないかぁ!」
俺が勝ち誇った様に言うと彼女も笑いながら非を認めた。

タクシーで15分ほど走って衡山路のちょっと南にあるバーへ。洋館を改装してバーにしている店なんだそうだ。例によってオープンカフェの席を探し、薄暗いテーブルに二人で腰を下ろす。キャンドルに火を灯し、注文した飲物を一口すすった途端、彼女が大きくため息をついて下を向いた。

ありゃりゃ、また鬱になっちゃったよこの小姐は。



CN3-24b



01 : 09 : 55 | 筆談小姐3 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<3-23. 精密検査 | ホーム | 3-25. 重い悩み>>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://pami2.blog77.fc2.com/tb.php/177-50e8f044
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。